2017年3月6日月曜日

新作 長さ調節可能なカメラストラップ

やっぱりやってしまいました。一ヵ月ぶりのご無沙汰でした。

カバンに収めやすいカメラストラップを試行錯誤していた結果、
2月は逃げるように過ぎていったわけであります。

結果として、納得いくカメラストラップができあがりましたが、
いちふる工房らしく機能盛り沢山、貧乏性丸出しのストラップでございます。

私がカメラストラップに求めるのは、カメラの重さを意識することなく持ち運びができながら、撮りたいときにすぐ撮影態勢がとれることです。これを実現するためには、ショルダーストラップとしてカメラを右脇腹に密着して携えながら、撮影時は直ちにストラップを伸ばしてカメラを構えられるようにしたいのです。ネックストラップで胸にカメラを提げていると、首や肩にかなりの負担がかかりますからね。

昨年開発したハート形ストラップは、私の希望条件を満たしていましたが頑丈過ぎました。折りたたむことが難しいため、Mサイズより小さいバッグに収納するには、最短状態で無理してでも収めるしかありませんでした。

そこで、550パラコード本来の強さ、つまり耐荷重550ポンド(約250kg)に期待して、なるべく少ないコードであってもその強さでカメラを提げようと考えました。その上で、身に着けたまま長さ調節ができるように試行錯誤しました。できあがったのは、ガウチョボタンノット(簡易版)でカメラベアリングを固定し、左右のコードを互いにダイヤモンドノットで包むように接続しスライドできるようにしたものです。
 

作り方を記録します。
・550パラコード  2本 各220cm
・2本のコードの中央でカメラベアリングをガウチョボタンノット(簡易版)で接続
・ノットから伸びる4本のコードを2本一組として、相互にダイヤモンドノットで包みながら接続する。このとき、コード末端から30cmの位置でノットを結ぶ。
・ストラップの円周は、75~140cmとなる。
 
 

追加事項をまとめます。
*カラーバリエーションを広げるため220cm1本を2色で構成する場合、107cmと113cmを溶着する。
*ガウチョボタンノットによるコードの位置は、ベアリング正面右側のコードは左側に2本として現れ、この2本が首の後ろから右側に回ってくる。コード末端に飾りをつける場合やクリップナスカンを接続する場合など、左右を区別する場合にうっかりしないこと。
*ストラップを短くする場合、ダイヤモンドノットの上側4本のコードのうち中心軸の2本を指で固定し、ノットを下に移動させることになる。左右に位置するコード2本の色構成が同じであるか、すべて同色のコードで作製した場合、固定すべき2本が分かりにくくなる。
 


製品バリエーション
カメラストラップに付加価値をつけることを考え、丸カラビナを追加してみました。
鍵やスマホなど何でも提げやすくなりますし、ショルダーに伸ばすと小さなバッグや巾着袋も提げられそうです。
そこで、いっそのことカメラベアリングを除いたものもありなのだなと気づいた次第です。


一つの製品にいろんな機能を盛り込みたいのは、やっぱり貧乏性ですよね。
この性分は改まらないんですね。

このストラップをどう呼べばいいでしょうか?



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