アレンジだいじ・・・: 空き缶風車：夏休みの工作にいかがですか

夏休みも半ばを過ぎてしまって今さらですが、350ml缶を使った空き缶風車の作り方を記録しておきます。作ってみたい方は参考にしてくださいませ。

まずは、空き缶風車とフレームを作る器具を二つ自作します。
これらの器具さえあれば、簡単にいくつでも作れるようになります。

1. 空き缶風車カッティングボックス
空き缶に曲線の切れ目を入れる器具です。ポイントは下記のとおりです。
・半径13cmの曲線をカッターで施すことができる構造。
・直径65mmの空き缶を固定すること。
そこで、できあがったのが下写真のカッティングボックス（自称）です。

・缶の上下を入れ替えることで、右回転と左回転の風車を作り分けることができます。
・缶の上下で細くなっている部分の高さが異なるので、直径65mm部分の中央で曲線が引けるようにスペーサーを設けました。ただし、この工夫はなくても風車はよく回転します。

2. 空き缶風車の作り方
・切り込みの目印を入れます。メンディングテープに９mm間隔で印をつけておき、これに合わせるようにします。350ml缶を一周させるには１cmよりも９mm間隔がピッタリです。なお、このメンディングテープも大事な器具であり、何度でも利用できます。
（写真ではホワイトサインペンを使っています。）

・缶の下部に水抜き穴を２か所、また、上面の中央に回転軸となる小さな穴を設けます。キリや目打ちなど、細く尖った道具であれば簡単に穴をあけることができます。

・カッティングボックスにセットしてカッターで切れ目を入れます。このとき、無理に缶を切るのではなく、筋目を入れる程度にしておくことがきれいな羽を作るポイントです。
カッターや切り開かれた羽は危ないので、必ず軍手を使ってくださいね。

・両手の人差し指と親指で缶の表面を優しく撫でていきます。しばらく続けると、筋目が切り開かれてきます。開いてきた後もあせらずゆっくり撫で続けます。
・すべての筋目の中央部分が３～４cmぐらい開いたら、指で羽を持ち上げるようにして端まで開きます。

・羽の端部をラジオペンチで持ち上げ、羽を形作ります。
缶を上下から圧縮するように持って、羽が外側に膨らむようにします。円弧状である羽を固定する角度は厳密ではなく、この角度によって風車の丸みに変化をつけて紡錘型や丸型にすることができます。
・最後に飲み口を整えたら完成です。

3. 針金フレーム作製盤
以前は、自分の手の感覚だけで円形のフレームを作っていました。仕上がりのサイズや出来具合が不揃いでしたので、楽に作製する狙いもあって、フレーム作製盤を作ってみました。ポイントは、円形だけでなく、六角形など他の形状のフレームも同一サイズで作れることです。
今回は円周部に木工ダボを使いましたので、針金フレームを簡単に抜き取ることができました。釘やネジを使った場合には、それらの頭が邪魔になって抜き取りにくくなることが想像できます。
・直径14cmの円に、30度間隔で12個のダボを打ちます。
・中央上部には、数cmの回転軸を設けられるようにします。また、吊り下げフックを作るためのダボも打ち込みます。
・中央下部には、風車の回転基部を作るためのダボも打ち込みます。
（作製盤の詳しい写真は、次項針金フレームの作り方に掲載します。）

4.針金フレームの作り方
・フレームに使用する針金は、曲げやすさと強度を考え、1.2mm径または1.6mm径のスチール針金を使います。アルミ針金は柔らかくて曲げやすいのですが、フレームを複数連結する場合に強度が足りません。
・回転軸に針金を固定し、中央上部のダボに一回転させた後、フレームの形成を始めます。
・中央下部ではフレームを延長し、回転基部を作製します。
・中央上部まで一周させたら、最初のダボに一回転させた後、上部の吊り下げフック用ダボまで延長します。
・細い針金数センチを用いて最初のダボ部分の両端を連結します。
・中央上部の2つのダボは、抜き差しできるとフレームが作りやすくなります。
・六角形のフレームを複数連結する場合に、3点を連結する場合も細い針金を通す方法を使います。